思考と精神をなるべく穏やかに過ごしていくために、
ワタシは音楽を聴いたり、物語を読んだり観たり、ちょいちょい読書をしたりする。
文化的生活は大切だ。

そんなワタシが今読んでいるのが
『一生、仕事で悩まないためのブッダの教え』という本。
読んでいると思う、物事が分かった人間の考えはとても本質的でクールだ。

今回は、まだ3割くらいしか読んでいないその本の中からの話。
その本の中で、仕事とは
「人のため、社会のために何かすること」と書かれている。
どこかに雇われて働くことも自営業ですることも、
お金を稼ぐ稼がないに限らず、仕事とはそういうものなのだそうだ。
ふむふむ。

そして2つ目の項で早速ズバッとしたことが語られる。
「人は他人の仕事には完璧を期待・要求するが、自分の仕事は棚上げするもの」
なるほど、確かに。

人のやること、自分にされることに気に入らないことがあると怒り、
自分が満足にできていないことにはナンダカンダと言い訳じみたことを言ったり。
そういう人ってよく見る。
まぁ、人間の本質なんて元来そんなものなのだろう。

正直、自分にもそういった部分はあるし、
恥ずかしいことに、これまでそういった
ダサいことをしたことだって1回や2回じゃない。
反省。

そして、本ではこうも言っている。
「自分の仕事ぶりには言い訳するのに、他者には完璧を求めるなんて、
 そんな都合の良いことは許されないですよ」

身が引き締まる思いであります。

生き物はサバイブするために楽な方に流れがち。
そして沸き立つ感情に流されがち。

しかしながら、仮にも我々はこの地球で「知恵ある人間サマだ」
とばかりに偉ぶって生きているのだから、
しっかりと思考を以って律していきたいものだ。

それから、仕事を楽しむコツについては、
仕事の本質に立ち返ることが大事だと言っている。
「人のためにしたことで役に立つ」ことに喜びを感じる心を持つこと。
「どうせやるなら、気持ちよく引き受けてやる」こと。
文句を言っても、自分の気持ちが暗くなるし、
他人からは「あの人は文句ばかり言っている」と思われるだけなのだと。

再び、身が引き締まる思いであります。

確かに、人のことを怒ったり、文句を言ったりしている人を見ると、
「ダサいな」って思って憐れというか残念な気持ちになるけど、
自分が言ったら逆にそう思われるってわけだ。
そりゃそうだ。

そして、他人や社会は自分でコントロールできないので、
そんなことにとやかく思ったり、言ったりするのではなく、
自分がちゃんとすることが重要なんだと言っている。

どうせ自分だって完璧にできる、など有り得ないのだ。
それは他人も同じなのだから、
他人には寛容さを意識し、自分は自分のことをする。
良い意味で、他者はどうでもいいということだ。

人として、ちゃんと思考して仕事しようと思う。
仕事に限った話じゃないな。