どうも、ちゅんタロスです。

最近は仕事が休みの日は天気が悪かったりして、
全然ストリートお悩みリスニングが出来ていませんでした。
屋外活動は天候に左右されますね。

そんなわけで1ヶ月ほどの沈黙を破った再開時に訪れたご夫婦のエピソード。

2つの選択肢の間で進む方向を悩むご主人。
どっちかが正解でどっちかが間違いだったら簡単だけど、
人生の悩みというのは学校の勉強みたいに唯ひとつの解があるわけじゃないですよね。

だから難しい。

どっちも正しいとなった時、どういう選択をするのか。
その決断の基準は?

それでは本編をどうぞ。

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その日は日差しもあり、風もつよくなく、
屋外で過ごすには良い感じの日。

前日から仕事が2連休だったおれは、2日連続で
大濠公園のスタバ横でお悩みリスニングのベースを築いていた。

前日は曇り空で北風も強烈だったためか、トーカー0人という結果。
天候に恵まれた2日目は期待に胸を膨らませて、大濠公園に乗り込んだ。

が、期待に反してトーカーとなる人が現れないまま3時間ほど経過。
1ヶ月ぶりの2daysが空振りに終わるかと、
ちょっと残念な気持ちになっていたところに、そのご夫婦はやってきた。

そう問うご主人に、おれは満面の笑みで

と応え、折りたたみチェアに誘導。
1ヶ月ぶりのリスニング開始。

ご主人の悩みは仕事の進退について。
ご主人は始めたいことがあって、いつまで今の仕事を続けるかを日々考えているとのこと。

定年でキリのいい今度の春で退くか、
定年後再雇用でもう1年続けるか。

もともとは定年で辞めるつもりだったけど、会社の状況が変わり、
それを踏まえるとしっかり引き継ぐには時間が足りないかもしれない状況に。

ご主人が始めたいコトというのは、『料理』の勉強。
調理学校に通って学んで、ちゃんとした料理を作りたい。
自身の年齢を考えると、学ぶにあたっては1日も早い方が良いという思い。

なるほど。
進むも留まるも、どっちにも正解の理由があるってわけだ。
どっちかを選べばスッキリ100点なんて分かりやすい選択じゃない。

そこでおれは、ご主人の『そもそも』の部分を掘っていくことにした。

そもそも、なんで料理の勉強をしようと思ったのか。
なんで料理なのか。

そもそも、なんで今の仕事に就こうと思ったのか。
なんでその職種なのか。

料理については、
これからの人生で口にするものを大事にしたい、
これまで料理をしてくれた奥様に自分もちゃんとしたものを作ってあげたい、など。

仕事・職種については、
大学時代のゼミで学んだこと、卒業論文にも書いたテーマに興味を持ったから、
今の職場は友人から自身の職種スキルで力を貸してほしいと誘われたから、など。

どっちの話も気持ちの入った表情で答えてくれた。
だからどっちにも本気の気持ちがあるって分かった。
どっちが良いかなんて、おれなんかが口を出すのはおこがましい。

答えてくれたことに感謝を伝え、おれから次のようなことを口にした。

料理についての想いを話しているときは、
少年のようにワクワク感の混じった表情をしていて、
仕事についての想いを話しているときは、
漢としての責任感を漂わせたカッコいい表情をしていた、と。

ご主人は「ははっ! そうなんですね!」と笑い、「そうか」と頷いた。

そして、
「とりあえず、定年で退職できるように調整していってみるかな」
と言葉を続けた。

そのあとは奥様も交えて、少し話をした。
奥様はご主人がどちらの選択をしても理解がある様子だった。

去り際にご主人が「来週、差し入れ持って、また顔を出します」と言ってくれた。

1週間後。
いきなりやってきた春みたいな気候の日曜日。
ご主人が約束通り、顔を出してくれた。
差し入れのスタバのアイスコーヒーを飲みながら、また少し話をした。

まだ決めきって会社に伝えたわけではないけど、前週言葉にした通り、
定年での退職に向けて少しずつ準備を始めたとのこと。

どっちを選んでも、選ばなかった方に後ろ髪を引かれないなんてことはないんだろう。
でも、選ばなくちゃいけない。
そんなヒリヒリする選択の足しになれたなら良かったと思う。

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人生は選択の連続なんて言うけれど、
その答えが正解かどうかなんて、選択時はハッキリしないことばかり。

それに「正解だ」とか「間違った」とか思っても、
さらに時間が経った時に解釈が逆転することだってあるでしょう。

だから、大事なのは
その時々の自分の想いを大事にすること、
そして、最終的に「正解だ」と思えるまで
正誤の判断なんて決め切る必要がないってことなんだと思います。

結局、自分の捉え方次第って話ですかね。

それでは、また。