どうも、ちゅんタロスです。

本日は3連休の中日。
晴れたので大濠公園にお悩みリスニング活動をしに来ております。

今のところ、尺八のお父さんが来てくれたのみです。
この尺八のお父さんというのは、前回実施時に登場した新キャラで、
初登場時はおれの「集客のため」という理由づけで、
隣で1時間ほど尺八や角笛などを演奏しまくって帰っていたという方。

本日も颯爽と参上したお父さんは、前回よりも太いという尺八をおれの隣や
時折正面に立っておれに向かって演奏するという謎の構図が繰り広げられました。

しかも今回に至っては、おれがフレクターカモという柄のジャケットを着ているところに、
お父さんもウッドランドカモというミリタリー知らない人からしたら、
同じスタイルというコンビ感丸出しな状況で、
おれ自身も込み上げる笑みを堪えるのに必死でした。

VS

大濠公園での最近の活動では、音楽家と絡むことが多いです。

今回お届けするのも茨城からギターを持ってやってきた男性とのエピソード。
ひとりの男が自分の殻を破って一歩踏み出した、勇気の話。
尺八お父さんとのエピソードを前フリに使うという贅沢な回です。

時は4/7(日)。
前々回のコラムに書いたメンズ大学生との出会いの翌日。
櫻満開の真っ只中で、大濠公園の周りに人が溢れかえっていたとき。

その日は14時くらいから開始し、誰も足を止めることなく、
2時間くらいSUPER BEAVERをひたすら聴きまくるだけの状況が続いていました。

そんな時、同年代くらいと思われるふたりの男性が足を止め、
おれのブラックボードに熱視線を送ってくるじゃないですか。
この機会を逃すまいとおれは声をかけます。

ギターケースを持った男性は青春18きっぷで茨城からやってきたと言い、
これから舞鶴公園で行われるライブを見に行くところなんだと教えてくれました。

大濠公園は日が暮れる頃になると
アコースティックライブをする人がいることを知っていたおれは尋ねます。

その問いへの答えとしておしえてくれたのは、
ギターを持っていない男性は福岡在住で、ダンスパフォーマンスをやっており、
それを知った茨城の彼が「コラボでも出来れば」といことで
久しぶりに連絡を取って、福岡までやってきたんだということ。

桜の効果もあり、予想を超えた人の数に圧倒されてしまったようで、
コラボパフォーマンスするという意気込みがちょっと削られてしまった様子。

これは路上パフォーマンス?半年近い先輩として力にならねば、
とおれのおせっかい気質にスイッチが入りました。

その言葉を聴いた茨城の彼は、おもむろにギターケースを地面に置き、
ケースを開き、ギターを取り出します。

ギターを構える茨城の彼。

そんな彼におれが出来ること。

トーカー用の椅子を差し出し、おれとダンサーの彼がオーディエンス役として隣に座ります。

弦を指で弾きながら歌い始める。
それはジョン・レノンの『イマジン』というナンバー。

少し震え、頼りなさそうな声はフレーズを重ねていくごとに、
ハッキリと力強いものになっていきます。
おっかなビックリのイマジンがくっきりと具現化されていく様を
リズムに合わせカラダを揺らすことで応えるおれ。

演奏を終えた彼に、後方から欧米の女性が声をかけます。

そう言った欧米の美人は200円を彼のギターケースに優しく放っていきました。

茨城のジョン・レノンはとんでもない達成感に包まれたようで、
半ば興奮した様子でおれと記念撮影、
演奏に使った激安Amazonチェアさえも「この椅子のおかげです」と激写していました。

これだけ喜んでくれるので、我ながら良いことをしたな、と思いましたよね。

さまざまな現実は状況でしかなくて、
そこに意味を持たせるのは人間で、それぞれだっていう話です。

意味はそれぞれが持たせるなら、それはその人の意志ってこと。
自分次第で自分勝手なもの。

茨城の彼は意思を持って意味を持たせ、茨城のジョン・レノンになれたわけです。

他がどうとか、誰がどうとか関係なく、
良く生きたいなら自分がやればよくて、自分がやるしかないってシンプルな話ですね。

それをリマインドできたエピソードでした。

ってなわけで、仕事もプライベートも“ひたむき”にやっていこうと思いました。

今よりもっと笑ってやろうぜ。

それでは、また。