何か良くないことが起こったり、期待通りの結果が出ないことって正直ある。
そんなとき「あ〜ぁ」って思う。
でも、良くないことの結果が悪いとは限らない。

今回は売り切れたスーパーカップのチョコミントが教えてくれた、そんな話。

1日の仕事を終え、家での夕飯を済ませ、フロアに寝そべってスマホを弄るという怠惰な時間。
眠気を纏いつつX(旧Twitter)を眺めていると「スーパーカップのチョコミントを買った」というチョコミント好きアカウントのポストが飛び込んできた。

ちなみにワタシはチョコミントが好きだ。
先日の沖縄旅行で連日食べたブルーシールのアイスでも初日に選んだフレーバーはもちろんチョコミント。
チョコミント好きを公言するに足るチョイスである。

時刻は21:30。
夕飯で刺激された満腹中枢が誘う眠気も何処へやら、ワタシはカラダを軽やかにフロアから引き剥がし、言う。

「スーパーカップのチョコミント買ってくる」

日中の熱気を残す夜の生ぬるい空気をかき分けてスーパーに辿り着き、一目散にアイス売り場へ。
スーパーカップが並ぶコーナーでチョコミントのポップを見つける。
立ったままの姿勢ではまだアイスの姿は見えない。
目線をチョコミントの棚に合わせる。

無い。
チョコミントだけものの見事に無い。
潔くひとつもない。

「あ〜ぁ」

休日前夜となる翌日の夕食を彩るはずだったチョコミントのアイス。
翌日の帰りに買えばいいじゃん、って話ではない。
買った後の帰路で少し柔らかくなってしまった状態ではなく、冷凍庫でしっかりと冷えた直後の状態で戴きたかったのだ。

ワタシは決意する。
足を延ばし、別の店も探そう。
熱帯夜の夜道をさらに進む。

そうして辿り着いたドラッグストア。
「あるかな」「あってほしいな」「あってくれ」
と望みの3段活用を胸で唱えながらアイスコーナーへ。

おっ、あるじゃないか。
スーパーカップのチョコミント。
しかも大量に。
しかもしかも複数買い割引までやってるじゃん。

最初のスーパーで諦めたら味わわなかったであろう感情。
なんなら最初のスーパーで買えていたことより喜ばしい状況になっている気さえする。

どこで終えるかで結果は変わる可能性がある。
もちろん変わらないこともある。
けど、今回みたいに良くないことの先に、想定外のラッキーが待っている、ってこともあるワケだ。

ウキウキしちゃっているワタシはチョコミントのスーパーカップを4つレジに持っていった。

そして、翌日の夜。
2時間の残業でクタクタになったワタシをしっかりと冷えたアイスが迎えてくれた。
チョコミントの甘さと清涼感が沁み渡ったのは言うまでもない。