どうも、ちゅんタロスです。

今回のコラムは家から4kmほどの所にある公園にて、曇天の下での執筆となっております。
おれの後ろでは女子小学生と思しきキッズたちがサングラスをかけ、
ピクニックに勤しんでます。
昨夜レイトショーで観た『帰ってきた あぶあい刑事』で
70代になったタカ&ユージがダンディ&セクシーにかけていた
サングラス姿とは打って変わって、
アラレちゃんが扉絵でたまに見せるちびっ子ギャングの様相です。

それこそスクリーンの中のタカ&ユージは変わらずカッコよく、
「70代になってもカッコいいはありえる」「経年も悪くないな」と思わせてくれました。

ただ、年月を重ねればそうなれるということでは絶対になく、
ただただ老い老けるということも十分にありえるので、
まぁ、自分の努力次第というのが前提には来るのでしょうが。

おれが心奪われるヴィンテージファッションよろしく、
どういった過ごし方をしてきたのか、で刻まれるアタリだったりが鍵を握るんだろうな。
前回のコラムに登場した手相を見られる女性から「大器晩成」と言われたので、
そのあたりは期待してよさそうですね。
やっぱりその女性からも「今年は大殺界」と言われたので、
70代どころか40代に突入した『今』を乗り越えるのが先決というワケです。

さて、今回は昨日の大濠公園でのお悩みリスニングからのひと幕。

31人目となった女性とのエピソード。
20代のご子息、ご令嬢がいるという、おそらく年齢はおれと同じくらいの女性。

いくつか出たテーマの中のひとつ。
「子ども(ご子息)に一人暮らしをさせるべきか」というもの。
絶対の正解など無いテーマ。
ある一点ではそうだとも言えるし、「えっ、必要?」とも言える。

かくいうおれも仕事の転勤という必然性によって24歳という遅咲きの初ひとり暮らし。
女性のお子さんも現在それくらいの年齢とのこと。

職場も近いし、現在は付き合っている相手などもいない様子とのこと。
まさに必然性がないパターン。
利便性や金銭面を考えるとむしろ「する必要なくね?」的状況。
そもそも母である彼女も「私はどっちでもいいんですけどね」という心境。
お母さん的にも必要に駆られていないということ。

「どっちでもいいですね」
などと答えようものなら、こころリスナーの名折れ。
そんな無粋なことはせず、質問を重ね、掘り下げていきます。

ご自宅での様子としては、特に率先して家事などをすることは無いそう。
ただ、頼めば協力はしてくれるとのことで、全く出来ないとかではない様子。

それだけでおれより優秀だと思いました。
それこそおれは実家住まいの時は家事をいっさい手伝うことがない不届者で、
いざ始まったマンスリーマンションでのひとり暮らしでは、
備え付けのドラム式洗濯機がなかなかちゃんと起動せず、
「洗濯できないかもしれない」という恐怖と不安に
涙で枕を濡らしかけるという体たらくでした。
料理もほぼせず、パスタを茹でてレトルトのソースをかけるか、
ほか弁とか外食とかで凌いでいました。

料理に関しては今もタコス、無洗米をメスティンで炊く、
肉を適当に焼くくらいしかできません。
ろくな者じゃない。

自虐はこれくらいにするとして、
このあたりにひとり暮らしをする意味を持つ兆しはあるかと思いました。

まさに今は実家という環境ゆえの家事全自動状態。
意識しなくても勝手に行われるもの。
だから特別意識しないもの。
ただそれは、親の手動で成り立っている本人的な全自動。

ひとりになればそうは言っていられない。
どんなに疲れていようと洗濯だってしないと着る服が無くなる。
一生懸命働いた価値ある汗を吸い込んだんだから価値ある味を醸し出し、滲み出す1着、
なんてことは全くなく、醸し出されるのは臭さだし、
滲み出るのは汗染みであって、勲章でもなんでもない。
ただの不潔。

何よりそれらを自分の時間を使って行わなければならない。
つまり今、誰かがやってくれている「当たり前」というのは
めちゃくちゃ感謝してもいい「当たり前」なのだ。

ラク(楽)というのは悪いわけではないけど、
ラクすることで有り難みへの意識や味わいが減るなら、
ラクをし過ぎるのも考えものだな、とか思ったりするわけです。

何しろラクばかりしていると、大変さのハードルが下がりまくって、
ちょっとしたことで必要以上にキツかったり、不満を感じたりしやすくなる気もします。

そんな話などをしたりしていたら、これまでに無かった視点だったという事で、
これ以外のテーマについても「なんかスッキリしました!」と言ってもらえて、
こちらも嬉しくなり、これまた気持ちの往来ができたエピソードとなりました。

先ほどまでピクニックをしていたはずのサングラスキッズが公園を駆け回っている中、
体育でお馴染みの笛を「ピーッ!」と吹いたため、
これを終了の合図として、今回のコラム執筆を終えたいと思います。

それぞれに頑張っていきましょう。
それでは、また。