どうも、ちゅんタロスです。
相変わらず、本業が休みで雨が降らない日は大濠公園へ出向いて、
ストリートお悩みリスニングを続けています。
人が足を止めてくれる日もあるし、0人で終わる日もあります。
逆にお客さんが来てくれる日は2組だったりするので、波があります。
人生の運気と同じですね。
そして、1回だけじゃなくてリピートしてくれる人もいたりします。
今回はこの土地での短い滞在期間の中で2回足を運んでくれた人のエピソード。
大切な存在との大きなすれ違いから生活環境が一変したけど、
折れてしまうのでなく、自分の足でしっかりと前に進もうとしている人のお話。
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その日は、直近3回がトーカー0人っていう連敗続きで、
さすがのおれも少々凹み気味でした。
ただ、ブログの前回記事『大濠公園スタバ横ブルース』を読んでくれた方から、
X(旧Twitter)で好評の声を頂けたりもして、
凹みつつも少し期待が凸っていたりもしました。
昼過ぎからいつものスタバ横にベースを構え、
相対する強い陽差しにサングラスで真っ向勝負を挑むこと30分。
「ブログを見て来ました」
そう声をかけてくれた女性は、読者兼トーカーの第一号。
ブログを読んで、以前にスタバ横で座るおれを見かけていた
記憶が蘇ったんだそうです。
おれはお礼を伝え、会話も最初は他愛もない話から始まり、
近況など徐々に彼女が今置かれている状況などの話に移っていった。
彼女は現在(当時)、家族のいる長年住んだ家をひとり出て、
大濠公園あたりのウィークリーマンションに住んでおり、
近々また別のウィークリーマンションに転居する予定とのこと。
「時間が流れていく中で、見たもの、触れたもので自分の価値観が変わっていき、
家族とはそれを共感することは叶わず、どんどんすれ違ってしまったんです」
そう語る彼女の心情を推し測るなんて、おれはおこがましいと感じた。
大切な存在と考えがズレていくのを感じるのはどんな気持ちだったんだろうか。
それは本人にしか本当の意味ではわかりえないだろう。
ただ、おれだったら心が千切れる思いだし、
その経過は色んなものが擦り減っていくことは間違いない。
変わらないままの家族と変わっていく自分。
どっちが良いとかではない。
変容が訪れただけ。
その結果、歩いていた道は分岐していった。
そして、考えの違いは最終的に物理的距離を置くことに繋がったのだろう。
「やっぱり寂しいですね。
何のしがらみもないひとりの自由はあるけれど」
「この先のことはわからない。
また戻ることもあるかもしれないし、そうならないかもしれない」
そうなのだろう。
物事は表裏一体。
陽と陰。
光と影。
ひとつの事象でも意味はひとつじゃない。
どういう見方をして、どう捉えるかは当人に委ねられる。
その自由がある。
そして、それは未来も同じ。
辿り着く結果はひとつだけど可能性はひとつじゃない。
物事のどこを捉え、どう行動するか。
その選択の自由も自分にある。
「やりたいこと。どうなりたいかがわからない」という彼女だったけど、
Xのポストで見た中で興味を持ったことがあり、
その体験教室に申し込んだんだそうです。
そうしたら、そこは過去に何度も通ったことのある場所で、
それに気づいてビックリしたとのこと。
人間は入ってきた情報のほとんどを処理せず、無意識で捨てているらしい。
それは、全部処理したら脳がパンクしてしまうから。
だから脳は必要だと判断した情報だけキャッチしてるんだって。
同じモノを見聞きしても、覚えている内容に違いがあるのはそういうことみたい。
寂しさを見せつつも、前に進もうとする意思を持つ彼女に
おれは弱さは感じませんでした。
だって、そんなヘビーな状況になったら折れたっていいのに、
そうしない選択をしているんだから、強さを感じるには十分。
「私の話が誰かの背中を押すなら、ぜひブログに書いてください」
書ける範囲でブログに書いていいか尋ねたところ、
こう言って彼女は快諾してくれました。
2日間に渡って合計で3時間くらい話しただろうか。
またいつかの再会を約束し、見送りました。
自分ひとりでもしっかりと前を見据えていた彼女だけど、
ここ数週間のひとりの時間の中で、たまたま縁があった
おれが話を聴くことでちょっとでも整理されたことがあるなら良かったと思う。
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お悩みリスニングなんて言っているけど、
話を聴いてるおれの方も力をもらうことがほとんど。
トーカーとの出会いがある度に、活動を継続していく意義・意志をもらっています。
だから今日(12/17)みたいに時折吹雪で、
気温が5℃、風速北風8mだって、大濠公園のスタバ横でベースを構えました。
悪天候もあり、さすがに今日は久々の0人。
往来する人の足を止められるのは100万ドルの笑みなんて無形のモノじゃなく、
外気に耐えるためのストーブなのかもしれない。
ブランケットの貸し出しと差し上げる用の使い捨てカイロは用意しているので、
近隣の人は足を運んでくれると嬉しいです。
いつ実施するかはXで呟いているので。
ただ、背負っているバックパックは10kgの重さなので、
チャリ通のおれにはストーブを持っていく余力はないのでご容赦ください。
今日、一瞬足を止めてくれた人はこう言いました。
「メンタルケアなんて偉いね。
でも今日は寒すぎるから勘弁してね」
とさ。
それでは、また。